1歳半や2歳からの定期健診
当院では小さいお子様のクリーニングも可能です。最初は緊張してお口も開けてくれないケースがほとんどですが、それでも構いません。
小さい頃から歯科医院に慣れていただくと、3~4歳位になって治療が必要になった場合に嫌がることなく治療が出来る確率が高くなります。
虫歯になってから歯科医院を初めて受診するのではなく、まずは歯医者さんに慣れるために是非お越しください。
キッズスペースとトークン(ご褒美)
歯医者さんが嫌いになると治療が難しくなってしまいます。まずは歯科医院が苦手にならない様に、お子様に親しみやすい看板や空間作り、キッズスペースにおもちゃをご用意しております。
クリーニングや治療後は、トークン(ご褒美)の消しゴムなどのプレゼント、少しでも出来た場合は積極的に褒めるようにしています。少し大げさに感じる場合もあるかもしれませんが、これはトークンエコノミーと呼ばれる小児歯科における有効なテクニックです。
お子様へ丁寧な説明
何が出てくるかわからないと怖い!!だからTSD法を実践しています。(TSD法とは、TELL→SHOW→DO法の略称。)これは治療前にこれから何をするかお子様に説明する方法です。低速で回転する道具を見たり触れる事で、心理的な負荷を軽減させる効果があります。お化け屋敷に突然入るのではなく、お化け屋敷のスタッフがお化けに変装する過程を見せ、「次のかどを曲がるとお化けが出てくるよ」と教えてあげるイメージです。こうするとお化け(治療) が怖くなくなり、治療を受けていただけるようになります。
痛い治療は極力避けて無理やりしない
今までに、子供のころに押さえつけられた治療を受けたトラウマで、大人になっても歯科治療を受けることができず歯がボロボロになっていましまった、歯科治療恐怖症の患者さんを何度も見てきました。
そのような患者さんを私の手で作らないため、できるだけ無理やり治療はしないようにしています。特に理解しにくい麻酔(注射)は2~5歳ぐらいのお子様には極力使わないようにしております。
エキスカベーターの使用
ドリルが怖いお子様には、極力手で削る器具(エキスカベーター)で対応します。
この治療はお子様に痛い思いをさせないという大きなメリットがありますが、深部まできちんと削ることができず、虫歯を取り残すというデメリットがあります。
そのため、サホライドという薬剤を併用します。
サホライドの使用
サホライド(フッ化ジアミン銀という薬剤)は虫歯の進行を抑える(和らげる)効果があります。かなり昔から使用されている薬剤で、非常に効果も高いのですが、塗布した虫歯の部分が黒くなってしまうデメリットがあります。そのため、基本的には乳歯の奥歯にしか使用できませんが、乳歯はいずれ抜けてしまいますし、黒くなった部分には、白い樹脂の材料を使うので、すごく目立つわけでもないのでご安心ください。
ちなみによく知られている、フッ素には、虫歯の進行を抑える作用まではありません。当院では、このサホライドとフッ素を併用しながら、出来るだけ痛い治療を避け、治療できる年齢まで待つか、乳歯が生え変わるのを待つようにしています。