当院ならではのインプラント治療

インプラントは、歴史の浅い治療法だと思われがちなのですが、実は数十年の歴史がある、きちんと確立した治療法で、現在世界中で行われているポピュラーな治療といえます。

当院では「お一人おひとりに合った質の高いインプラント治療の提供」を行っています。

豊富な経験

200症以上の症例を経験しています。(一般的に100例以上の経験を積んでいると、一人前の医師と言われています。)
最新歯科用CTを完備し、骨や歯の状態を総合的に判断して、オーダーメイドの治療をご提案します。

安心費用

9割の症例が(インプラント手術代25万円+税)+(上部構造10万円+税)=計35万円+税です。

※CT撮影、印象代金などは上記費用に含まれています。
※サイナスリフトなどが必要な場合は別途費用がかかります。サイナスリフトは、上顎洞底部から歯槽骨の先までの垂直的な骨の量が非常に少ない(5mmに満たない)場合に行われます。

インプラント治療とは

歯を失った時の治療法は、主に「入れ歯治療」「ブリッジ治療」「インプラント治療」です。インプラント治療とは、歯があった場所の顎の骨にインプラント(人工歯根)を埋め込んで、その上にセラミック製の被せ物や特殊な入れ歯などを装着して歯の機能を回復させる治療法です。インプラントは「体に埋め込むもの」という意味です。人工関節、心臓ペースメーカー、骨折の治療などで骨を固定するボルトなどもインプラントです。歯のインプラントは、正式名称では「デンタルインプラント」と呼ばれます。

インプラントには「チタン」や「ジルコニア」が使用されます

顎の骨に埋め込むインプラントの素材が安全なものか疑問に感じる方もいるかもしれません。現在使われているインプラントの素材のほとんどは、生体親和性の高い(体に害を及ぼさず馴染みやすい)チタンという金属か、一部は人工ダイヤモンドともいわれるジルコニアで作られています。

インプラントの構造

インプラントは「歯根部分(インプラント体」、「接続部分(アバットメント)」、「被せ物部分」、「スクリュー(ネジ)」のパーツで構成されます。

インプラント体と呼ばれるもので、天然の歯の歯根のように、顎の骨に埋め込まれます。使用されている素材「チタン」は、骨と結合して一体化する性質があり、それによってしっかりとした噛み心地が得られます。

インプラントと他の治療法の比較

インプラント、差し歯、入れ歯は混同されがちです。特に、歯を失った場合に「差し歯にしてほしい」という表現はよく耳にします。実は、すべて全くの別物です。それぞれの違いを見てみましょう。

インプラント

ブリッジ

入れ歯

歯を失った場合に、抜けた歯の部分の顎の骨に人工歯根を埋め込む方法です。そのため、顎の骨に穴を開ける外科手術が必要になります。インプラントは顎の骨と結合して一体化するため、天然歯のように噛め、違和感がなく、見た目が自然な特徴があります。 ブリッジは、歯を失った部分の両隣の歯を土台に形に削り、まるで橋渡しのように連なった被せ物をする被せる治療法です。差し歯の被せ物部分の素材は、保険の材料(プラスチックか金属)か、自費の材料(セラミックなど)から選ぶことができます。 入れ歯は、歯を失った場合に入れる取り外し式の人工歯です。歯茎の上に乗せるような構造になっていて、人工歯といっしょに歯茎の部分も付いています。全て歯がない場合には総入れ歯、部分的に歯がない場合には部分入れ歯となります。

インプラント治療の流れ

1.治療計画

抜歯前にインプラント以外の治療法(ブリッジ、義歯など)を含めてご説明、ご相談をします。

2.CTと診断

インプラントにご興味がある場合はCTを撮影します。
当院のCTはデンタルCT、低被爆ですばやく撮影できます。
インプラント治療で大切なのは診断です。顎の骨や神経、血管の位置を正確に把握できる歯科用CTの3次元立体画像を活用して、精密な診断を行います。

3.シュミレーションの作成

レントゲン撮影からシュミレーションの作成まで、およそ5分程度で完了します。
CTの詳細情報をもとにシミュレーションを行い、安全性の高い治療を提供します。
シュミレーションやCT撮影代金はかかりませんので、お気軽にお尋ねください。(当院で施術しない場合、データの提供はできかねます。)

4.必要に応じて抜歯

抜歯後、しばらく骨の回復を待ちます。

5.インプラント1次手術

再度CT撮影→同意書を用いて改めてご説明します。
お見積りも再提示します。(施術前であれば途中で中止しても、CT代金などを請求することはありません。)

歯肉を切開し顎の骨を露出させ、骨を削りインプラントを埋入します。
そして傷口を縫合してインプラントが顎の骨としっかり結合するのを待ちます。

Point1 施術中にCT撮影を行うことで、神経損傷などのリスクを低減しています。

Point2 インプラント体はスウェーデンのアストラテック製。

アストラのインプラントは、「歯が抜けた後の穴」ないしは「歯が抜けた後の穴の治癒後の歯肉の傾斜」にぴったりと適合するように、傾斜したデザインが特徴です。
このデザインにより、周りの骨がインプラント全周をしっかりとサポートするだけではなく、インプラント周囲粘膜も引き締まり健康的なピンク色を長期的に維持してくれます。
そのため、アストラのインプラントをすることで機能的、審美的の両方の改善ができます。

※廉価なものを使用すると後々のトラブルにつながる恐れがあるため、当院では世界的にも信頼の厚いアストラテック製のみを導入しております。大切なお体に寄り添うものですので、ご了承下さい。

インプランターは信頼のおけるドイツのシロナ製。精密にインプラントを埋入できます。
※当院では成功率が低下する1回法での施術は行っておりません。(詳細はご相談時にご説明します。)

6.インプラント2次手術及び印象採得

歯茎を少し切り開き、歯肉を貫通するヒーリングアバットメントをインプラントに装着するのが2次手術です。一次手術より、負担は格段に少なく短時間で終わります。1~2週間後ぐらいに印象採得(歯型をとること)を行います。最後にアバットメントと被せ物をセットしたら終了です!

メンテナンス

2~4ヶ月に一度のペースでインプラントおよび残された歯のメンテナンスを継続します。
長くインプラントを使用できるように、毎日のセルフケアとともに定期的な歯科医院でのメンテナンスを受けましょう。

インプラント治療例

治療例①

50代女性の患者様。「左下のブリッジが入っている・奥歯が痛い」ということで来院されました。抜歯後、インプラント治療を行いました。

左下のブリッジが入っている歯が虫歯でぼろぼろになっています。

ブリッジが入っている状態

ブリッジを外した状態。

虫歯でぼろぼろになっています。この歯は抜歯になりました。

虫歯でぼろぼろの歯を抜歯してその手前の部位に1本だけ、インプラントを埋入しました。

インプラント手術後2週間後の糸を抜いた写真になります。炎症などは消えています。

インプラント埋入後3か月ほど待ち、二次OPE、印象採得をすると写真のような被せ物を入れることができます。

被せ物に開いている穴はアクセスホールというインプラントと被せ物をつなぐ小さいネジを止める穴になります。樹脂の材料で封鎖します。

定期健診。処置終了後、約4か月後。

動揺や感染、痛みもなく、綺麗な状態が保たれています。

症例データ

・主訴:左下のブリッジが入っている、奥歯が痛い。
・治療名:抜歯・インプラント
・治療内容:抜歯後、インプラント治療を行いました。
・費用:35万円+税
・通院回数:6回
・通院期間:5か月
・リスク・副作用:下歯槽神経損傷による下唇麻痺、インプラント周囲炎、インプラントの脱落などのリスクがあります。 ※今回の症例では処置終了後4か月(インプラント埋入から約7か月)経過していますが、いずれも生じていません。

治療例②

40代女性の患者様。「奥歯がない・他の歯医者ではインプラントが難しいと言われた」ということで来院されました。サイナスリフト法を行った後に、インプラント治療(2本)を行いました。

図①

術前のCT。インプラントを埋入したい部分の骨が1.5mmほどの厚さしかありません。(図①)

図②

通常の高さ(8~9mm)のインプラントを普通に埋入すると骨を突き破り上顎洞(鼻の空洞の一部)に突き抜けてしまいます。(図②)

そのためサイナスリフトが必要になります。

治療直後のCT。

顎骨の側面部に小さい穴をあけて、上顎洞粘膜を挙上(サイナスリフト)そこに骨の足場になる人工物と患者さんの血液から作成したPRP(多血小板血漿)の混合物を留置し、骨の足場を作成します。そこにインプラントを留置するという非常に専門性の高い処置をしています。

インプラント埋入。半年後。

骨の足場が骨に置き換わっています。上顎洞炎なども生じていません。

上部構造セット直後。3本のうちの2本の奥歯がインプラントの被せ物です。

インプラント埋入から約7か月後になります。

定期健診。被せ物入れてから、約半年。(インプラント埋入から約1年)

痛み、動揺、感染認めません。

症例データ

・主訴:奥歯がない。他の歯医者ではインプラントが難しいと言われた。
・治療名:インプラント
・治療内容:インプラント2本(サイナスリフト適用)
・費用:35万円+税×2(サイナスリフト代、PRPを用いた再生療法代込)、上部構造10万円+税×2本
・通院回数:8回
・通院期間:8か月
・リスク・副作用:上顎洞への穿孔、副鼻腔炎、インプラント周囲炎、インプラントの脱落などのリスクがあります。 ※今回の症例では処置終了後半年間(インプラント埋入から約1年間)経過していますが、いずれも生じていません。